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ZERO GOoooooooooooooooo CLUB

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十勝ブランド。

昨日、話題にした「TobGetとかち」。新聞には「十勝ブランド 全国の市場とつなぐ」「ビジネスマッチングなど企画」などの見出しが躍る。

その翌日の新聞には帯広物産協会の「十勝産品売上最高」の記事。

この二つの記事を読み比べていて疑問が生じた。

帯広物産協会(物協)では、近年、知名度向上を目指した商品開発に取り組んでいる。「とかち牛じゃん麺」や「とかちハヤシ」などがそれにあたる。加工品が伸びれば原材料も注目を浴び、牛肉や長いもなど特産品の売上げも伸びているという。昨年度は物産展などへの出展が153回、全国とのバイヤーとの関係を強化する商談会は70回も開いたそうだ。
昭和26年に発足し、昭和62年に社団法人となり、平成6年に現在の名称となった。「帯広」と冠がつくものの十勝全域を網羅して、食を含む特産品全般を全国にアピールしている。「全国の市場とつなぐ」「ビジネスマッチング」なんてことも、とうに実践してきているのだ。

こうして、地道な努力で物協が業績を伸ばしているというのに、なぜ「TobGetとかち」は同じようなことをしようとしているのだろう。例えば、「全国の企業を訪問し、十勝産品のニーズを調査」とあるが、既に物協がやっていること。「全国のバイヤーを招いた商談会を年2回開催」とあるが、物協には年70回の実績がある。「十勝の農家や企業を訪れ取り組みや販路開拓への意識を聞き取る」とあるけれど、これはこの春、市の農政課が公開したサイト『十勝の食卓』(click)が驚くほど充実した内容だ。

特産品をPRしたり販売することは商工観光、即ち経済産業省が管轄か。十勝の場合、特産イコール農産物が多いから農政課、国なら農林水産省との関係も重要だ。そして、今回の「TobGetとかち」は厚生労働省の「地域雇用創造実現事業」の採択を受けた事業。既に実績を上げている事業や団体があるというのに、なぜ同じことをして新たな雇用をつくろうとするのだろう。既存の事業や団体に何か落ち度や負があるならば、それを補う策を講じた方がよっぽど効果的だろうに。

確かに雇用情勢は厳しいかも知れない。
だからって、これはないだろうよ。と、思う。新しい雇用のチャンスを考えるのであれば、既存の雇用を伸ばすことや、全く新しい産業を生み出すべきじゃなかろうか。もし、十勝ブランドに特化したいのならば、食じゃないことだって考えられるはずだし。

うーん、なんだか腑に落ちない。
厚生労働省のサイトで、採択を受けた帯広の事業案を見てみたら、ますます意味がわからなくなってきた。
by younotame | 2012-05-27 00:10 | etc...
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