大安吉日だというのに珍しく婚礼がない日曜日。
前日に急遽、取材が決まり、カメラマンK氏と一路大津へ。
少し風が強いとは思っていたけれど、
茂岩を過ぎた辺りから風が強くなり、道路にも吹きだまりが……。
訪れたのはELEZO社(
click)のラボ。
蝦夷鹿の解体、熟成、加工を行う施設を見せていただく。
オーナー自身もハンターであり、的確に仕留めた蝦夷鹿を、確かな技術で解体し、
温度管理された熟成庫でしっかり熟成させてから出荷している。
レストランの要望に応え、ある程度の下処理や加工にも応じている。
蝦夷鹿をはじめとするジビエの美味しい季節は秋から冬、春先にかけて。
春から秋にかけては蝦夷豚の出荷に力を入れているそうだ。
試作中という加工食品も食べさせていただいた。
左から、蝦夷鹿肉のパストラミ、蝦夷豚の生ハム、蝦夷豚のベーコン。どれも美味。
ただ、これらは、現段階では気軽に味わえない仕組み。
いずれは、直営のアンテナショップを設け、
一般家庭でも気軽に蝦夷鹿肉や蝦夷豚を食べられるようにしたいそうだ。
蝦夷鹿を取り巻く環境には農業被害、ハンター不足などさまざまな問題が勃発している。
最高級ジビエとして十勝の蝦夷鹿が注目される日もそう遠くないかもしれない。
若きオーナーの食に対する熱意が、何かを変えてくれそうな気がするし、
こういう人たちを何かしらのカタチで応援していきたいと思う。